ミラノ日本人カトリック教会
Milano Cappellania Cattolica Giapponese (Luciano Mazzocchi 神父)
4月20日 2008年 ・ 復活節第6日曜日
福音 ヨハネ 14, 15-21
もしあなたがたが私を愛するなら、あなたがたは私の戒めを守る筈です。
私は父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになる。その助け主がいつまでもあなたがたと共におられるためです。
その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。世はその方を見もせず、知りもしないからです。しかし、あなたがたはその方を知っています。その方はあなたがたと共に住み、あなたがたの内におられるからです。
私は、あなたがたを捨てて孤児にはしません。私は、あなたがたのところに戻って来るのです。
今しばらくで世はもう私を見なくなります。しかし、あなたがたは私を見ます。私が生きるので、あなたがたも生きるからです。
その日には、私が父におり、あなたがたが私におり、私があなたがたにおることが、あなたがたに分かります。
私の戒めを保ち、それを守る人は、私を愛する人です。私を愛する人は私の父に愛され、私もその人を愛し、私自身を彼に現わします。」
福音を顧みて
今日の福音は、まさに死を迎える直前、主が弟子たちに残された遺言だと言っていいです。主の遺言は、生きた御霊です。主の御霊とは、神の霊だけであると信じることは、私たちの普段の解釈です。しかし、主は神と人間です。従って、天の御父から注がれる絶対的な御霊は、主の体においては暖かい息吹になって来ます。神の子として、同時に人間の子としての主の御霊は、助け主なる御霊です。いまごろ、毎日のように春の小雨が降っているが、雨が主の御霊を思わせる自然の恵みです。天と地を結び、命を潤す雨のように、主の御霊は神の力と人間の暖かさを恵みの雨に融合させ、その雨ですべてを潤します。「その方(御霊)はあなたがたと共に住み、あなたがたの内におられるからです。」
主の御霊に潤されて、希望と愛の道を勢いよく進んで生きましょう。
(今週は黙想会のために留守して、これだけにさせて頂きます)
今週の毎日の福音
20 日 ヨハネ 14, 15-21
21 月 ヨハネ 16, 1-4
22 火 ヨハネ 16, 5-11
23 水 ヨハネ 16, 12-15
24 木 ヨハネ 16, 16-20
25 金 ヨハネ 16, 20-23
26 土 ヨハネ 16, 23-28
27 日 マタイ 14, 15-21
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添付の写真は復活祭の洗礼式 (downloadを詰めないために一枚ずつ送ります)
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P3250017: カトリック教会と朱における一致を述べた小枝百合さん
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以下は日本の西田さんからの文章(手紙)です。人間の破壊の上に復活の主の「御霊」が注がれますように。
カトリック・ミラノ日本人教会の皆様へ
戦争が終わる一週間前の1945年8月9日は、私にとつて生涯忘れることの出来ない痛恨の日です。この日長崎は米軍機による原子爆弾の爆撃をうけ、特に中心地となった浦上地帯は壊滅的な被害を蒙りました。当日の朝、たまたま学校から指導に見えた工藤先生から、三日前の8月6日に広島に新型の爆弾が投下され相当の被害があったことを知らされましたが、長崎にも同じ新型爆弾(原子爆弾)が投下されたのです。当初は小倉(現在の北九州市)が爆撃の目標でしたが、天候の加減で小倉での爆弾の投下が出来ず、基地に帰る途中、次の目標であった長崎上空が、たまたま晴れていたため投下したとのことです。午前11時2分のことでした。一瞬の閃光と轟音・風圧が襲い、鉄骨構造の大きな工場は瞬時に倒壊し私はその下敷きになり負傷しました。周囲は真っ暗闇となり天井からは屋根瓦やガラスの破片などが落ちて来ました。世の終わりが来たのかと思いました。しばらくすると明るさが増し落下物も収まりました。私は瓦礫をかき分けて外に這い出ました。周囲はすべて廃墟と化していました。この爆弾は市の北部の浦上の中心地松山町上空五百メートルで炸裂し、その強烈な熱線と爆風・放射能により一瞬にして浦上を中心とした市全体に大きな被害をもたらしました。そしてこの日私は六名の家族(母・弟三名・妹二名)・多くの親戚、友人、知人を失いました。たった一発の爆弾でこんなにも世の中が変わったことに強い憤りと悲しみを覚えます。かかる惨事が二度と起こらないことを心より願う者です。「長崎市政六十五年史」によると、当時の総人口は24万人で、被害状況は死者7万3千884人、負傷者7万4千909人・罹災戸数は総戸数の38%と記されています。なおその時生き延びても、多くの人がその後放射能の障害のため死亡したり、後遺症
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